私たちがバラを栽培する佐賀県太良町は、佐賀県の西南端部に位置しており、
東は潮汐の干満の差が日本一ともいわれる有明海に面し、西は霊峰多良岳を頂点として有明海に向かってほぼ扇状に広がっており、
降水量も多く温暖な農林漁業の町です。しかし、近年は人口減が著しく、町の人口は1万人を割っています。
バラ栽培を始めたのは1990年。
当初は米麦やミカン、その後はイチゴの栽培に取り組んでいましたが、雇用や規模拡大といった面で難しさを感じ、
経営の「拡大再生産」を目指して一念発起、バラ栽培を始めるに至りました。
今ではバラの栽培面積は約100a、県内では最大級で九州でも有数の規模となり、今後もハウスの増設を検討しています。
原園芸が中心となり、JAさがみどり地区たら支所の4つのバラ園で結成したバラのブランド「FINE ROSE(ファインローズ)」は育成方法にこだわり、
業界に様々な変革をもたらし、高品質なバラの安定供給の実現に取り組んでまいりました。
原園芸では養液循環システムの導入により肥料代並びに排液の流出を減らして、環境への負荷を和らげる取り組みをおこなっています。
九州の熱い夏の高温対策として昼間はパット&ファンやドライミスト、夜はヒートポンプによる夜冷を行っています。
冬場は重油ボイラーとヒートポンプのハイブリッド化により重油代を削減しつつ暖房しています。
栽培環境を複合的に制御して収量を増加させられるようドライミストやCO2施用機を使い、ハウス内にセンサーを設置してモニタリング、
温湿度やCO2濃度等を把握出来るようにしています。
私たち原園芸はいいと思ったことは積極的に導入し、毎年毎月毎週毎日、一歩でも前に進んでいけるよう、
そしていつまでもお客様に必要とされるよう精進してまいります。
その先に、「花を贈る喜び」、「花を飾る喜び」に満ち溢れた世界があることを願って・・・。